家族狩り

2004年8月22日 読書
『永遠の仔』の天童荒太の小説
95年に発行された物を文庫化
ただし大幅な加筆・修正が行われたらしく、
95年物とは大分違う物になっているという

文庫を月に1冊づつ5ヶ月で合計5冊発行
雑誌でこの本の存在を知ったから初版で買ってないため、
1冊読み終えてから次までの一ヶ月待つことはなかった
おかげで半月で読み終えた

重たいテーマだからダークな気分になる時があった
家族とは永遠のテーマかも
良い家族悪い家族幸せな家族不幸な家族、
ものさしがヒトそれぞれ違ったりするため、
どの家族がいいとか悪いとか言えない
はた目に幸せそうでも、本人達は不満タラタラかもしれない
中には明らかに危険そうで実際に危険な場合もある
難しい

この小説に何人も登場人物が出てくるが、
みんなそれぞれ家族に問題を抱えている
最終巻でもそれら全てを解決できていないので、
やはり正解はないのである
ただみんな前向きに動き始めたから読後感はよいし、
5冊を読み切ったという満足感がある

コメント